(第64話) 最上級のホールドを手に入れるためにⅧ・・・柔らか肋骨を目指そう!

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ちょっぴり前の話になるけれど・・・
2006年トリノオリンピック
フィギュアスケートの荒川静香といえば・・・
ソウ「イナ・バウアー」
「イナ・バウアーってなーんだ?」と聞かれて、
「あの後ろに大きく反って滑る技のことだよ」
なんて言ったら、笑われちゃうもんねぇ。

イナ・バウアーというのは、
旧西ドイツの女子シングル・スケーターの名前。
1957年にアメリカで行われた世界選手権で、
初めて披露した技なので彼女の名前が付いている。
本来は、足を前後に開き、
つま先を180度開いて真横に滑る“足技”で、
上体の姿勢は関係がないんだって。
上体をグィーンッて反らすのは、荒川静香のオリジナルらしい。
その名も「レイバック・イナバウアー」
※レイバックは上体をそらす技の名前

で、一体何が言いたかったかというと・・・
肋骨ってあそこまで柔らかくなれるもんなんだ!!ってこと。
もちろん背骨の柔らかさも必要だろうけど、
頭が腰にくッつきそうなエビぞり&バンザイ・・のあのポーズは、
肋骨が相当ユルマってこそできるものよねぇ・・・。

さてさて、今日はさらにレベルアップしたホールドのお話なのだが


「それを手に入れるには、柔らかい肋骨が必要なの」
と、ジュンコ先生。


「肋骨の話に入る前に、
目指すレベルアップしたホールドってどういうものなのか?
ってことを簡単に話しておくわね。

ワイド、ひじが上がっていて、左右に張りがある。

男女の頭にも広がり(トップライン)が美しい、羽のように柔らかい・・・



立体的なホールド


それを作るには、活性化された肋間筋=肋骨の間の筋肉は不可欠ね」


「わぁ、いよいよあの美しいホールドに挑戦なんですね!
立体的なホールドってすごく惹かれます。
問題の多いイヤぁなホールドってなんだか平面的な感じがしますもん。
あのう、質問なんですけど、前回の上下横隔膜呼吸(第63話)で、
肋骨を開いていった・・・あんな感じで作っていくんですか、
その立体的なホールドって」


「いいところに気がついたわね。実はそうなのよ。
でもね、これがなかなか簡単にはいかないのね。
どう?呼吸法やってみた?肋骨は開いたり、閉じたりできたかしら?」


「それが、思うようにいきません!
肋骨開こうとしたら、肩にスゴイ力がくるし、
吐くときもお尻の穴のことを意識するだけでも難しくって、
肋骨までは手がまわらない」


「そうなの。あの呼吸法自体、実は難しいものなのね。
ダンスにおいての身体操作が上達するに従って、
呼吸がうまくできるようになり、
呼吸がうまくできることで、またダンスも成長する・・・
気長に忍耐強く、これはこれで練習が必要なんだけど、
ちょっとアドバイス、いいかな?

あの呼吸法で注目するべきは、
実は息を吐きながら肋骨をゆるめるところ
なの」


「吸って開くところより、ですか?」


「そう。もう思い切りフシャァ~って感じでゆるめていくの。
アバラの出っ張りが完全にカラダの中に埋もれてなくなるまで・・・」


「コウですか?(やってみる)
こんなん、姿勢が悪い人ですヤン。
肩が前に出てて猫背で・・・」


「それでいいのよ、そこまでやらないとユルんでいないのよ、実は。
みんなここまでユルめるのには抵抗があるのよね。
ションボリしてネガティブな格好だと思うから」


「胸張って、気オーつけ!
が、一番いい姿勢って、いまだにスリ込まれていますからね」


「ソウ、そこが問題ね。
目指すホールドは、

肋骨を開ききった状態にしておくことではない

肋骨は左右それぞれ12本あって、
その1本いっぽんの間にある筋肉を広げたり、縮ませたり、ねじったりしながら、
それに応じてホールドのフォルムも自由に変化していくのよ」


「えーそうなんですか?
でも、肋骨ってそんなに器用に動くものなのかなぁ?」


「それを練習するのよ!手・足の動きを練習するのと同じようにね。
それに、もともと肋骨って、
軟骨が骨化したものだから本来柔らかいはずなの。
ちょっと胸に手を当ててみて。
ちょうど真ん中でネクタイをつるすあたりにあるのが胸骨っていうんだけど、
その胸骨が肋骨と連結している部分は軟骨からできているのよ。
アバラが開いている部分のフチも軟骨。
ということは、肋骨ってユルメやすい、だから動きやすいってことなの」


「ふーん、そうなんだ。
呼吸法の時、もっと意識的にユルメてみよう」


「そうね。肋骨を手で触りながらやると、
変化がわかりやすくていいわよ」


「わかりました、やってみます。
でもぉ、一つ疑問があるんですけど」


「なにかしら?」


「踊っている時にそんなにホールドって動いているのかなぁ?
そこまで自由にしたら、ヤバイんじゃ・・・
グシャグシャ になってしまうような気がするんですけど」


「それは、見た目の話かしら?」


「それだけではなくて、お互いの位置関係とかも、
わからなくなってしまうんじゃないかなと思って」


「大丈夫よ、まだまだがあるから。
さらにレベルの高いホールドのためにはね。
ただ、これだけは押さえておいてね。


ホールドは、絶対固めちゃダメ!


なぜなら・・・」

このあと、ジュンコ先生の話は、思わぬ展開に・・・



      続く 第65話へ



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とても励みになっています。(ジュンコ)


コメント

  1. ちばっち より:
    SECRET: 0
    PASS: eab81151c4f58e598e26e00dad4bbd17
    こんにちは!

    リーパー問題…
    なかなか微妙な所がありますよね。
    自分も先生の勧めで、最近パートナーを紹介されました。
    年齢差がかなりありますが…。

    所で、ちょっと質問ですが、
    『立ち方』の問題です。

    自分は声楽を勉強していましたが、声楽の基本の立ち方とダンスの立ち方が似ている様に思っています。

    ・上半身はリラックス。
    ・腹筋&背筋にテンションをかける。
    ・足の親指で地面を引っ掛ける様に…
    ・胸は開く感じで。

    こんな感じで立ちます。
    (声楽の場合)

    これはダンスでも有効ですか?
    ただ、ダンスは動きがあるんで、違う所もあるとは思いますが…。

    あと、自分も細々とブログを書いてます。
    お暇な時にでも覗いてみて下さい。m(__)m
  2. ジュンコ より:
    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    こんにちは。

    とても面白い質問ですね。
    実は、おっしゃる通り、声学の立ち方とダンスのソレとは関連があり、
    また、立ち方が似ているということは、筋肉の使い方にも関連があるようです。

    面白いことに、カウントの声の出し方で、その人のダンスの技術力、使っている筋肉が予想できるものなのです。

    書いていただいた声楽の場合の立ち方は、どれもダンスと共通点があるように見受けられます。
    ただ、声学もダンスもともに難しいのは、“実感”“体感”。
    そして、リラックスとパワフルの使い分け。
    “ちょうど良い”を知る加減こと・・・でしょうね。

    ブログのご紹介、ありがとうございます。
    遊びに行かせていただきますね。