テーマ別インデックス Real Junko Voice目次
あるカップル(競技選手・スタンダードC級)の、
ワルツのレッスンが始まった
不穏な空気。
上手く踊れないようだ。
コーチャーは、聞いた。
「どうしたんです?」
「ホールドがシックリきません」
と女性。
男性も、
「ソレはお互い様だよ」
と言いたげな様子。
「たまに、『あ、良い感じ!しっくり組めたわ』
と言うときもあるんですが、
どういう違いがあるのか、ハッキリ分からないのです」
と女性が言えば、
「ちゃんと、ここに入ってくれたら組めるのに」
男性は自分のフレームにちゃんと入ってくれないことを、
恨めしそうに言う。
「アラ、ワタシのせいなの?」
と、女性は男性に一瞥(いちべつ=チラッと見る)
そして
「男性に対してドコに入っていいかも、
よくわからなくなってきて・・・。
ホラ、上手い男性って“ココにしか行けない”ってトコロに
誘導してくれるでしょ?」
と、男性はニガニガしい表情で、
「また言い出した・・・」
コーチャーは、言った。
「一度、組むところを見せてちょうだい。
競技会でこれから踊ると思ってね」
ワルツの音楽をかけた。
二人はいつものように、
少しはなれたところからホールドを始め・・・
果たして、合体。
見た感じは、かなり美しいカタチ、ではあるが。
ところが、スタート直前、
男性のフレームから女性が抜け出し
「なんだか、しっくりこなぃ~」
男性は、
少しうろたえ、そして怒り出した。
「なに?
どう、しっくりこないんだよ!?」
コーチャーは、おもむろに言った。
「お互い、ナニを意識して組んだのかしら?」
キョトンとした二人。
「ナニを意識してって?・・・」
「そう、
ワンシーン・ワンシーンで、
ナニを意識したか。
覚えていることを言ってみてちょうだい」
二人には意味が分からないようだ。
コーチャーは言った。
「あなたたち、ホールドの意味はわかるかな?」
男性が口を開く。
「組むってことでしょ?」
「そう。
じゃぁ、
組むってどういうことかしら?」
二人は顔を見合わせて、首をひねる。
「え?」
「お二人がやっていることは、
正しい“組む作業”じゃない。
コンタクトはしているけれど、
コネクトしていないから・・・」
女性は不思議そうな表情で聞いた。
「コンタクトとコネクトどう違うのですか?」
男性が言った。
「コンタクトは“接触”で、
コネクトは“つながる”かな?
あ、先生のおっしゃりたいこと、分かりました!」
コーチャーは笑って、
「そう、良かったわ。
ちなみに“組む”ってどういうことかは・・・」
そう言って、白板にこう書いた。
“関係を持つこと”
続く第940話へ
Real Junko Voice
(目次)
「もう一つの学連物語」
vol.112 ~ 快適!?入院ライフ ~
事件と言っても、うれしい事件です。
実は、“個室”をお願いしていたのです。
病院の個室なんて、夜、怖いかナァ、寂しいかナァとは思いましたが、
入院中に、
“インストラクター・コース”のテキスト作りに着手したいし、
術後、空いたスペースで、リハビリもやりたい。
でも、結果次第ではそんな気分にならないほど、
非常に落ち込むことにもなるだろう、
などと考えた末、
大部屋はイヤだな、ひとりが良い・・と思ったわけです。
ところがナニカの手違いで、
空いているべき個室が空いていないことが判明。
病院側は謝るばかり。
あわや、大部屋へ。
ガッカリしていたところへ、朗報です。
「あのぉ、特別室なら空いているのですが」
なんと、個室の料金設定のままで、特別室へと言うのです。
これはラッキーです。
案内された特別室は角部屋に当たり、
何でも、この病院で最も広い部屋らしいのです。
“院内スイートルーム”に両親は、感動しています。
「キレイねぇ。良くできているねぇ」
テレビ、電話・応接セットは当然のこと、
ちゃんとした“タンス”もあり、荷物置き場も十分です。
滑って転倒しないように、
至るところに手すりやつり革が着いた、広い浴室もアリます。
空きスペースも十分。
小さくなら、ナチュラルターンのボックスができそうです。
実際、踊ってみると、アァ良い感じです。
「なんだ、チットモ病人じゃねぇじゃないか」
父は笑い、
母は部屋のアッチコッチを見回っては、
「エエナァ。
こんなとこやったら、入って休みたいわ」
などと言っています。
「この病院やったら、食事もおいしいかもしれへんしなぁ」
母は家事をしないですむのもうらやましそうです。
そんな光景をY氏はニコヤカに見つめ・・・
入院ライフ、順調な滑り出しでしたが・・・
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